世間的に看護師は稼げる職業と言われています。
しかし、実際に働いている看護師の中には「自分はそんなにもらっていない」「忙しさと給料が見合ってない」と感じている人もいるのではないでしょうか?
今回は、看護師の平均年収や看護師として高収入を得る方法を紹介するので、収入に不満を感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね♪
2022.10.15
世間的に看護師は稼げる職業と言われています。
しかし、実際に働いている看護師の中には「自分はそんなにもらっていない」「忙しさと給料が見合ってない」と感じている人もいるのではないでしょうか?
今回は、看護師の平均年収や看護師として高収入を得る方法を紹介するので、収入に不満を感じている人は、ぜひ参考にしてくださいね♪
厚生労働省の調査によると、看護師の平均年収は約499万円です。給与所得者全体の平均年収は約433万円なので、平均より高いことが分かります。
一方で「看護師は高給取り」という世間的なイメージに比べると、看護師の給与はランク的にはさほど高くないと言えるでしょう。
出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
出典:国税庁「令和2年分民間給与実態統計調査」
また、一口に看護師と言ってもさまざまな活躍の場があるので、職場によって給与額が異なります。
下記は、看護師が働く施設ごとの月収相場を金額が高い順にまとめた表です!
施設 | 月収 |
---|---|
大学病院 | 約35万~40万円 |
総合病院 | 約30万~38万円 |
老人ホーム | 約30万~35万円 |
在宅介護 | 約30万~35万円 |
デイサービス | 約25万~30万円 |
クリニック | 約25万~35万円 |
入院施設のある大きな病院や老人ホームのような夜勤がある施設は、夜勤手当が支給される分、全体的に給与が高い傾向にあります。
デイサービスやクリニックでは夜勤がなく、時間外勤務や休日出勤も少ないため、他の施設に比べると給与が低いようですね。
ただし、具体的な金額や手当は、施設ごとに決められているので、すべての施設で同様の傾向ではありません。
上記の表はあくまで参考として、実際に勤務先を探す際は、求人やホームページなどから、具体的な金額を確認してくださいね♪
そもそも、看護師の給料にはどのような金額が含まれているのかを知らない人も多いのではないでしょうか?
看護師の給料は、下記3つの要素で構成されています。
それぞれの金額は職場の就業規則に定められており、規則の内容に則って支給される仕組みです。
なお、厚生労働省のデータによると、基本給の平均は年間約413万円で、手当・賞与は年間約85万円支給されるようです。
ちなみに、看護師が受給できる手当としては、下記のものが挙げられます。
このうち「時間外手当」「休日出勤手当」「夜勤手当」については、法律で定められた制度なので、基本的には必ず支給されます。
その他の手当については、支給有無や金額は企業の裁量なので、支給されない施設も少なくありません。
気になる人は、求人に手当の詳細が記載されている場合があるので、チェックしてみてくださいね!
看護師の年代によっても、平均年収の相場は異なります。 下表は、20代〜70代の看護師の年収をまとめたものです。
年代 | 年収 |
---|---|
20代 | 約424万円 |
30代 | 約488万円 |
40代 | 約538万円 |
50代 | 約599万円 |
60代 | 約441万円 |
70代 | 約369万円 |
年代別の年収データを見て分かる通り、働き続けることで収入は確実にアップします。
特に看護師の世界は、年功序列の風潮が強いので、年齢や経験年数が給料にも反映されやすいのです。
キャリア構築の中心である20代〜50代にかけては、年代ごとに20万〜60万程度昇給することも分かりますね。
一方で、年収のピークである50代を境に、60代と70代は年収が減少する傾向にあります。
これは、退職後に再雇用されるにあたって退職時よりも年収が下がることや、勤務時間を減らして働く人が増えることが理由です。
看護師としてキャリアを築いていこうと思っている人は、年代ごとの傾向も理解しておきましょう♪
50代まで収入は上がり続けると言っても、若いうちの給料は「高給取り」のイメージとはかなりかけ離れているのではないでしょうか。
全体としてもとりわけ高い給料ではないので、看護師として高収入を得るには自分なりの工夫や努力が必要です。
そこでここからは、看護師が高収入を得るための方法を4つ紹介します。
大幅な収入アップを狙いたい場合は、給料の高い施設への転職がおすすめ!
もっとも手っ取り早く収入アップを実現できる可能性が高い方法です。
転職するうえで大切なのは、自分が求める条件に優先順位を付けることです。
例えば、「給料が高くて、休みが多くて、残業が少ない」のように複数の条件を設定すると、希望に合った応募先はなかなか見つかりません。
給料アップのために転職するのであれば、第一条件を「給料」と設定し、そのうえで求人を比較しながら、自分に合う応募先を見つけましょう☆
現在勤めている施設内で、手当がたくさんもらえる業務を担当する方法もあります。
例えば、訪問看護であれば、オンコール手当や緊急訪問手当が支給されるため、他の業務よりも給料額が高くなりやすいです。
忙しい業務を担当し、時間外手当や休日出勤手当を多くもらう方法もあります。
ただし、手当が多くもらえる業務は、体への負担が大きくなりやすいので、金額とのバランスを考慮しながら検討しましょう!
業務で活かせる認定資格や専門資格を取得するのも、1つの方法です。
資格を取得することで、資格手当を支給してもらえたり、より高度な業務を任せてもらえたりするため、給与アップにつながります。
とはいえ、資格を取得するには、試験に合格するだけの勉強時間と努力が必要なので、簡単にはいきません。
さらに、施設によっては資格手当の金額が低い、または支給していない場合もあるので、勤務先の制度を調べてから検討するとよいでしょう♪
副業を始めることも、看護師が高収入を得るための方法の1つです。
副業は、本業以外の時間で別の仕事をすることで、本業の就業規則で禁止されていない限り誰でも始められます♪
看護師におすすめの副業としては、下記の仕事が挙げられます。
副業を始める際は、「スキルを存分に活かして働きたい」「他分野の仕事にも挑戦したい」「在宅でゆっくり稼ぎたい」など、ニーズに合わせて探すのがおすすめです☆
ここまで、看護師の平均年収や給料の内訳など、給料事情について説明してきました。
高収入を得たい人は、給料の高い施設に転職することで自身の理想を実現できますが、給料よりも働きやすさを大切にしたい看護師はどうすればよいのでしょうか。
給料よりも働きやすさを重視したい場合は、例えば下記の施設への転職を検討してみてください♪
施設によって状況は異なるので一概には言えませんが、上記の施設は多忙になりにくく、自分の時間を十分に確保できる傾向にあります。
精神的にも余裕が生まれて、楽しく働くことができるでしょう。のんびり働ける職場についてもっと知りたい方は、コチラの記事もご覧ください♪
看護師の平均年収は約499万円で給与所得者全体の平均よりは高いものの「高給取り」と言えるほどではありません。
収入を上げたい場合は、手当がもらえる業務への変更や副業・転職の開始など、いくつか方法があるので必要性があるかたはぜひ実践してくださいね。こちらの記事で他の看護師さんがどんな副業をしているか解説しているので興味があれば読んでみて下さいね。